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即興で描く非具象・非抽象絵画

 抽象絵画は、印象派と称されるセザンヌやモネなどの画家たちの作品や思索を契機として、カンディンスキーやモンドリアンたちにより開始されたとされている。その歴史的経緯に異を唱えるわけではないのだけれど、少し考えてみたいことがある。

 モンドリアンは、樹木などの風景画を描き続けるうちに後の抽象絵画となる直交座標の作品に至るとされるが、その当時の作品群を鑑賞すれば、風景画がどのようにして抽象絵画に至るのかが把握できる。まさに、それは、自然からの抽象と言えるだろう。

 しかし、冷たい抽象と呼ばれるモンドリアンとは異なり、熱い抽象と呼ばれる抽象絵画を開始したと歴史的には位置付けされているカンディンスキーの場合、音楽をイメージしたためもあり、特に初期の作品は、具象から何かを抽象したと言うよりは、突発的に描かれたように思える。モンドリアンの論理的な抽象過程に比べたら、カンディンスキーの場合は非論理的で突発的なのだ。それが素晴らしいのだけれど。

 その名称の通り、冷たい抽象と暑い抽象の間で抽象絵画は揺れ動く。冷たい抽象を突き進む絵画、熱い抽象を突き進む絵画、その融合のような絵画だ。たとえば、カンディンスキーの作風に近い絵画を制作し続けたゴーキーは、あくまでも自然からの抽象絵画を現前していたようだ。それもまた抽象絵画と言えるのだろうか。

 しかし、いったいなぜ、非具象絵画、非対象絵画が、抽象絵画と位置づけられたのか。その位置付けは間違いだと思う。モンドリアンやゴーキー以外の作品は、何も抽象していないからだ。

 それら(モンドリアンやゴーキーなどの自然からの抽象絵画を除いた画家たちの作品)が、言葉のまま、非具象絵画、非対象絵画と位置付けられていたら、歴史は変わっていたのではないかと夢想するのは、間違いだろうか。

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